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これはヒルズが掲げる養豚理念です。
1969年(昭和44)に創業、法人化後も約30年が過ぎ、お陰さまで4農場を保有し、年間出荷頭数約40,000頭を誇るまでに成長できました。長い歴史を積み上げてきた当社には、「安全で安心なおいしい豚肉」を生産するために必要な、飼養管理、衛生管理、環境管理の実績とノウハウがあります。
ヒルズでは「SEW(早期離乳隔離方式)」「マルチプロサイト」「オールインオールアウト」の方式を組み合わせた飼養管理方法を用いて、疾病予防を万全にした飼育管理をしています。
SEWはSegregated Early Weaningの略で、アメリカで開発された比較的新しい飼育技術です。生まれたばかりの子豚は移行抗体を持っているため、ある程度の感染防止力がありますが、ある時期を過ぎれば移行抗体が切れます。子豚の移行抗体が切れる前に母豚から分離することで、母乳を介しての垂直感染を防止でき、かつ離れた場所に移すことによって接触感染や空気感染も防止できます。
マルチプロサイトはMulti Site Productionの略で、分娩、育成、肥育を分離して複数の場所で生産する(多場所生産)ことを指しています。例えば、「分娩+育成」と「肥育」、または当社も採用している、「分娩」と「育成」と「肥育」の3つに分離して生産する3サイトプロダクションが代表的な生産方式になっています。この方式により、各サイトで衛生レベルを保つことができ、感染も予防できます。
豚舎(豚室)に一度に入れて一度に出荷する方法で、豚舎内に一時期豚が一頭もいない状態を設けます。病気の宿主(豚)がいないことと、水洗い・消毒の徹底とその後の風乾により、病原菌のない衛生的な環境を作り出すことができ、豚舎間や豚同士の水平感染を防げます。
基本的に従業員以外の人間は農場内に入れません。豚舎の工事などで作業員の方が豚舎に入場する場合は、シャワーを浴びて当社指定の作業着を着用し、持ち込む物はすべて殺菌消毒してから入場します。当然、当社の従業員も必ずシャワーを浴びて、指定の作業着に着替えてから入ります。一度屋外に出た場合は、再度シャワーを浴びてから入場します(衛生レベル低方向移動時は別)。また、外部から病原菌を入れないために、車輌は極力制限し、農場敷地内に入る場合は必ず洗浄消毒をします。
農場間・豚舎間においての豚の移動・人の移動・車輌の移動は一方通行になっており、衛生レベルの低い方から高い方への移動は一切できません。以上のようにして衛生レベルを保っています。
安心・安全を追求し、徹底した衛生管理を実践する当社の取り組みが評価され、2004年(平成16)に「第33回日本農業賞 大賞」を受賞しました。最大の評価ポイントは「徹底した衛生管理で薬に頼らないシステムの確立」です。
環境ストレスは疫病と同様、豚の増体に対して大きなマイナス要因となります。温度、湿度、空気(換気)、水、餌を豚の大きさに合わせて適正・適量にきめ細かく管理し、できるだけストレスを与えないように、すべてセンサーによる自動管理システムで快適環境を整えています。しかしすべて機械任せではなく、熟練した管理者の目でも判断し、万全を期しています。
飼料は高品質のトウモロコシをはじめとした植物原料をベースに、自分たちで配合設計した飼料を与えています。肉骨粉はもちろんのこと、出所の分からない物や成長促進剤、添加物としての抗生物質は一切使用していません。
原材料の区分 | 配合割合 | 原材料名 | ||
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穀類 | 84.03% | トウモロコシ | ||
植物性油かす類 | 13.50% | 大豆ミール | ||
そうこう類 | 0.05% | 米ぬか油かす | ||
その他 | 2.42% | ビタミン、ミネラル、カルシウム等 | ||
品種 | LWDまたはWLD ※グループ独自に育種改良をしたL・W・Dの三元交配。 |
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頭数 | 19,000頭 | |||
年間出荷頭数 | 37,625頭(2022年2月期) | |||
農場所在地 |
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